- ねたきり老人
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「ねたきり老人」は長く使われていたが、最近は使われなくなった用語です。以前は「6カ月以上常時ねたきりかそれに近い状態」といった定義がありました。狭義の常時臥床し車椅子にも座れない高齢者は極めて少なく、多くは人為的にねかされていることが多い。ねたきりの悪い点は、精神活動の低下、食欲低下、便秘、褥創、四肢関節の拘縮などを招きやすいことです。最近ねたきり老人は少なくなってはいるが、車椅子に長時間座らされている「座ったきり老人」が多くなっているようです。ねたきりがよくないとはいえ長時間座っていることは高齢者に苦痛となることがあり、本人の意思を尊重しながら臥床したり、車いすやソファーに座ったりと一日のなかで姿勢を変えておくのがよい。
- ネットワーク
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地域で障害ある人たちへの支援を輪のこと。認知症の場合でも、本人と家族へ、医師、看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、栄養士、薬剤師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員、さらにはボランティアなどがそれぞれの専門性を生かしながら地域で横の連携をもった支援の輪であるネットワークが効果的です。このネットワークにはそれをまとめる役、コーディネータが欠かせません。これはどの専門職がなってもよいでしょう。