- まだら認知症
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認知症の人は認知機能が低下していますが、記憶、判断、学習、見当識などの機能が同じように低下するわけではなく、低下の仕方にばらつきがあります。最近の出来事はほとんど覚えていないが、昔のことは鮮明に覚えている認知症の人がいます。食事の食べ方は乱れているが、字はしっかり書くことができる認知症の人がいます。
こうしたまだら状の認知症に対しては、しっかした部分、すなわち残存機能に目を向け尊重し、できない部分には理解し支えていく対応が求められます。
- 慢性硬膜下血腫
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高齢者が転倒などで頭部打撲した後に頭蓋骨の内側にある硬膜の下にできる血腫。数日から1月後にぼんやりするといった意識低下、歩行障害、時に認知症が現れることがあります。早期発見して脳外科的治療を受けることで治ることが多い外傷性の病気で、代表的な治る認知症のひとつです。