- 尊厳死
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尊厳ある死のこと。近年の医療技術、特に延命技術の進歩により治癒できないが延命させることがより可能になっています。意識が回復する可能性のないかなで延命されているだけの状態を拒み、尊厳ある死を迎えたいと思う人は少なくないでしょう。日本は「尊厳死協会」が中心となってこの尊厳死を受け入れる運動を行っています。
しかし本人の意思確認、家族の意思、法的裏付けなど検討すべき課題は多いの現状です。こうしたなかで認知症について、日本尊厳死協会が一時、認知症が尊厳死を行うに該当する状態あるとの見解を表明したことがあり、これに対して社団法人呆け老人をかかえる家族の会が抗議してその見解を撤回した経過があります。しかしアルツハイマー病の末期や重症の脳血管障害の時にはターミナルケアとして尊厳死をも含めて終末期のケアのあり方、生き方が問われています。