ジオフェルンZ／ヤマイモ抽出物（ジオスゲニン）高含有.高齢化社会の新しい栄養機能食品

　ベータアミロイド蛋白は、アルツハイマー病の原因物質と考えられています。この蛋白は、神経細胞の機能を低下させ、死滅させ、この蛋白の産生を抑えることでアルツハイマー病を治療し予防しようとするのがワクチン療法です。
　エラン社シェンク医師らは、遺伝子組み替えによって作られた脳にこの蛋白が蓄積しやすいアルツハイマー病に似たマウスに、この蛋白に対する抗体を他の動物で産生させた抗原性のある物質（ワクチン）を投与しました。生後6週間のから投与したマウスで、アミロイド蛋白の産生を防ぎ、生後1年後から投与したマウスでは消退するという研究結果を1999年報告しました。
　さらに動物実験で人工的に作ったアルツハイマー病に似たマウスに対してこのワクチンを投与したグループのマウスの方が投与しなかったより記憶障害が少なかったと翌年に報告されました。
　これらの結果をもとにエラン社は２０００年に臨床試験（第１相）を始めワクチンの人への安全性と期待した生体反応があることが確かめられたので、さらに360人に第２相の臨床試験を開始しました。しかし重篤な副作用の脳炎で死亡する人が出たため2002年に試験を中止しました。この試験で死亡した人の脳を調べたところベータアミロイドの減少を認め、効果が確認されています。
こうした経過からとからエラン社はより副作用の少ないワクチン療法を開発し、スウェーデンや日本でも開発が進められています。アルツハイマー病の根本的治療や予防方法として期待されています。